救いの手

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えっちゃんは大切な親友だった。彼女との出会いは大学時代。 誰も知り合いのいないキャンパス内でとりあえず友達を作ろう! っと決意し、勧誘された名ばかりのテニスサークルに入って、一番初めに喋りかけてくれたのがえっちゃんこと、仲村 笑美だった。 名前のとおり、笑顔がとても美しい。そんな女の子。 それに加え気遣いも出来るから彼女の回りには自然に人が集まり、仲良くしていた私にももれなく友達がたくさん出来た。 私の容姿はえっちゃんほどではないけれど、当時仲のいい友達が言うには”中より上。華やかなオーラがあるけれど、どこか近寄りがたい”っと褒められているのかどうなのかわからない言葉はもらっていた。 こんな私だから、元カレの上本 慎也も私から離れて愛くるしいえっちゃんに気持ちが傾いたのかもしれない。
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