『近くて遠い』

2/6
8人が本棚に入れています
本棚に追加
/11ページ
俺はホテルの大きな窓から射してくる暖かい日差しで目が覚めた。 昨日は夢中になりすぎてカーテンを閉めるのも忘れてたんだ、 まだ瞼の重さを感じながらも無意識にあいつを探していた。 となりを見たら寝息を立ててるしおりをみつけた、まだ肌の感触も残ってるのに なんだかとても遠く感じて…… なぁ、俺のこと好き?と声に出さずに問いかけた 昨日あんなに抱きしめあったのに、お前の心ん中がわかんないよ…… 俺としおりは付き合い始めて半年になる。 お互い忙しいしそんなに会えないけど、俺なりにがんばって時間も作ってるし、できる限りのことはしてきたつもりだ。 でも、最近いやな噂を耳にして それから気になって胸の真ん中へんがもやもやしてしかたない。 だからって、本人に直接聞く勇気がなくてどうすることもできなくて…… ぼんやりとそんな想いを巡らしてたらしおりが目を覚ました
/11ページ

最初のコメントを投稿しよう!