第5章
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久々に来た墓地。 私は、“美山家”と書かれている墓標の前に立った。 「お母さん」 涙がとめどなく、あふれていた。 「お母さん、来たよ」 私は、一歩、進んだ。 そして、お墓を抱きしめた。 それは大きくて、冷たかった。 私はあふれる涙を、止めることができない。
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