第2章

4/4
前へ
/41ページ
次へ
お父さんも、少しは家のことをやってくれればいいのに……なんて思うこともあったけれど。 目玉焼きも満足に作れない、洗濯機もどのボタンを押したらいいのか解らない……そんなお父さんに、家事を任せるというのは酷なものだし、私にとっても不利益だ。 それならば、私が全部、お母さん役を買ってやろうと決意したものだった。 お父さんはちゃんと働いてくれていたから、金銭面では苦労することがなかったし。 私も元々、家事は嫌いじゃなかったから、毎日それなりに生活していた。 けれど、現実というのは、ふとした時につきつけられる。
/41ページ

最初のコメントを投稿しよう!

5人が本棚に入れています
本棚に追加