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※※※
あれから、数週間。
私は毎日、海を探した。
でも、見つからなくて泣きそうになった時。
前より少し痩せた海を見つけた。
私は見失わないように、走った。
無我夢中になっていた私は、信号を確認しずに飛び出した時クラクションが鳴った。
「ー!?」
「危ねぇっ!」
私は、車に轢かれそうになった時。
フラッシュバックが起こった。
※※※
目が覚めた時。
気づいたら私は病室に居た。
お姉ちゃんは泣きながら私の名前を呼んだ。
あ。
そっか…私、車に轢かれそうになったけど海に助けてもらったんだっけ?
怪我はなかったけど、私が気を失って…。
そして、周りを見渡しても海は居なかった。
変わりに、黒猫がチョコンと座っていた。
私は、黒猫を見るなりホッとした。
良かった。
無事だったんだ。
…そうだ。
私、今まで大切なことを忘れていたんだ。
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