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「!」
美人と目が合う。
俺はどうすればいいのかわからず、思わず目をそらす。
やばい、感じ悪かったか?
そっと目線を戻すと、美人は気にする様子はなく歩いていく。
「あ・・・。」
いかにもヤバいですオーラ満載の幽霊を背中に抱えたサラリーマンに近づいていく。
サラリーマンはやつれていて、今にも倒れそうだ。
そんな容姿を見て、周りはサラリーマンを避けて歩いている。
しかし、美人はまっすぐサラリーマンに向かって歩く。
美人の目線は、サラリーマンでなく幽霊に向けられているような気がした。
「・・・まさかな・・・。」
俺はそう呟きながらも、視線を逸らすことができなかった。
美人がカーディガンのポケットから何かを取り出した。
遠くてしっかりは見えないが、白い紙だ。
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