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「やーっと言ったか!おせぇーよ!!いつまで待たせんの?!
花言葉に気づかねぇ花屋がどこにいんだよ!!花屋なめんな!!」
え、と。あの。どちら様ですか……
「え。お、男?!!」
「どっからどう見ても男だろ?」
「いやいや!見えませんて!!
……だって店長が妹って、言ってた、し!!」
「あー。それウソ。この見てくれで黙ってれば看板娘になるだろうってさ。ただの客引き用。」
そう言って彼女……もとい彼は、あのべっこう飴色の丸眼鏡を外した。
「……対人恐怖症……って。」
「ないない!こんな声出したら一発でバレるって。一線引いたの!」
君にはバレなかったけど。と、外した眼鏡の柄で差されながら言われた。それをそのまま俺へとかけられる。
あ。なんだ、伊達メガネだったのか。
「で。君は渡す事も出来ない花を毎日のように買うほど俺が好きだ、と。」
いや。毎日じゃないし。
「わざわざ花言葉まで調べて。」
それは……調べたけど。
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