レンズの魔法がとける時

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「そんなに俺が好き?」 や。あの、どーなんだ??俺…… 「だって『あなたしか見えない』だもんな?」 ブーゲンビリアの花言葉。 そう。いつだって俺は彼女を見てきた。 結果、彼女が男だったと分かっても…… 「俺の事好きだろ?」 「…………す、き、です。」 にゅっと、レジカウンター越しから伸びてきた腕に首を絡め取られる。 ぶつかる額。 「君……名前は?」 「……優(ゆう)。」 「そ。俺は悟(さとる)。」 名乗ると同時に落ちてきた、初めてのキスは甘い甘いブーゲンビリアの香りがした。 『レンズの魔法がとける時』~END~ 2016/02/28
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