エブザムライ

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「みんな!! 待たせたな!! アタシが来たからにはもう安心よ!!」 そう言ってジャキン!!と腕を天に上げる。 「悪!! 即!! 斬!!」 腕から出てきたのは―― 大きなサイコガンだった。 「ちょっと!! やっくん、前から言ってるけど、銃で悪!!即!!斬!!はないから!!」 千冬の突っ込みに、八雲がニヤリと笑う。 「フフン……。アタシの技を……あんたたち、かわせるかしら?」 そう言うなり、八雲はサイコガンを乱射した。 「あっはっはっはっ!! あっはっはっはっ!!」 「ぎぃやぁぁぁ!!」 高笑いをしながら、乱射する八雲。 叫びながら逃げる悪漢たちと三人のサムライ。 渓谷は阿鼻叫喚の地獄と化した。 「あんのハゲサムライ!! 見境なしか!!」 叫ぶ千冬にユウがキリッとなり、マチルダに告げる。 「こうなったら……あれしかない。マッチー、頼んだでごさるよ」
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