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「うわ、これまた……北斗のなんとかの雑魚みたいなのがウジャウジャと出てきたわね……」
千冬が腰に撒いていた鞭を構え、しならせる。
「てか、チーちゃん、やる気満々でしょ?」
「あーたもね、マッチー。もう、刀抜いてんじゃん」
「ユウのど阿呆うのせいで、どたまきてんのよ。下手したら野宿だよ?」
「ちょっ!! 拙者のせいでござるか!?」
いかにもな連中に周囲を囲まれたにも関わらず。
三人は余裕綽々で会話を続ける。
「おい、お前ら!! この人数わかってんのか!?」
イライラした口調で、悪漢の一人が怒鳴った。
「いや、わかってるけど? てかさ、アタシが全部ヤっちゃっていい? ねぇ、いい? いいよね?」
千冬が嬉しそうに、ブンブンと鞭を振り回した。
「ちょっと、チーちゃん!! 当たったら危ないから!! てか、全部はダメ!! 私だって八つ当たりたいんだから!!」
マチルダが苦情を言う。
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