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「おい、なんなんだよ!! この女どもは!!」
「もういい!! お前ら!! 一気にかかるぞ!! 男は殺ってもかまわねぇが……女二人は生かしとけ!! 楽しんだあと、ドンに売ればいい金になる!! 中身はともかく……二人とも見た目は上玉だ」
舌舐めずりをしながら近づいてくる悪漢たちに、ユウが立ちはだかった。
「お主ら……一つ訂正しときたいことがあるんだが……いいか?」
「……はぁ?」
「いや、さっき言った女二人ってとこなんだが……正しくは男二人だ」
ユウがキリッとした顔で答える。
「これ」と、マチルダを指で差し。
「女に見えるが……男でござるからな」
瞬間――
悪漢たちが凍りつく。
「男……だと?」
「左様。腰に立派なマタンキもついておる。なんなら見るか? お主ら?」
「なんでアンタが仕切っとんのじゃぁぁ!!」
マチルダがすかさず突っ込みを入れる。
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