第2章

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春先輩が何を言っても陽介は引き下がらない状態が何回も続いていた。 よく分からないが最終的には無言が続いている。 「もう良いから帰れよ。」 どうして良いか分からず、思わず陽介にキツく言ってしまった。 陽介を見ると今まで見たこと無いくらい傷付いた顔をしていた。 「ご、ごめん。」 とっさに謝ると陽介は小さく首をふって 「分かったよ。また明日…。」 小な声でそう言って帰って行った。 春先輩の顔を見ると、少し困ったような顔をしていて 「大丈夫だよ。」 そう言って頭を撫でてくれた。 どうする事も出来ず気分が落ちたまま春先輩と帰った。 その後、春先輩に家まで送って貰い帰ったが、食欲も無く疲れて帰ってすぐ寝てしまった。
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