第1章

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(かみさまでも、ほとけさまでも、誰でもいい、僕を将来プロ野球選手にしてくれるならなんでもするから…僕のお願いを叶えて) 茜色に染まる公園でA氏は大粒の涙を流しながら、切実にそう願った。 『その願い聞き届けました。不肖この私めが必ずや貴方様の夢と願望を叶えてみせましょう!』 そんな事を嘯きながら少年だったA氏の前に突如、紅い服を纏い紅い帽子をかぶった不気味な出で立ちの男が現れる。 そんな奇妙な男にA氏は恐怖を感じる。 が何より男が先程、口にした言葉の方が気になり、怖さを押し殺して男に問い掛ける。 「本当に、本当に僕を将来プロ野球選手にしてくれるの?」 『もちろん!貴方様をこの国一番のプロ野球選手にしてみせましょう!!』 奇妙な男は大仰な素振りでそう言うと、次にA氏にこう告げる。 『但し、貴方様の願いを叶えた暁には、貴方様の■■■を私が頂く事になりますがそれでもよろしいですかな?』 「はい!いいです 夢が叶うなら、僕の■■■をあなたにあげると約束します!!」 幼かったA氏は、それこそ藁をも掴む思いで男と約束してしまうのだった…
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