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それから3年経った。
中学2年生になったタケルは社交性が増し、クラスメイトとも馴染んで友達が出来るようになった。
「同年代のレベルが少し上がって付き合いやすくなった」とタケルは言った。
タケルの成長に合わせて、私も夏休みの自由工作のようなボディから、カーボン仕様の頑丈なボディへと進化した。
角張った四角から丸みを帯びた楕円形になり、タケルが足の小指をぶつけて痛がらなくなった。
「もっと早くこうしとけば良かった。最初の頃は良かったけど、途中でボディの強度を上げたからね…」
「タケルが不注意なんです。小指をぶつける度に、私は自分が見えなくなってしまったのかと不安になりました」
「キューイチが、不安に?」
タケルは何故か嬉しそうだった。小指をぶつけ続けるタケルの行動が理解出来なかっただけだと言うのに。
「そうだ、キューイチのカスタムパーツを作ったんだ!倉庫に行こうよ!」
そう言われ、私はタケルの後について行った。
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