11人が本棚に入れています
本棚に追加
私立探偵。白姫雪乃。
彼女はその部屋から一歩も外に出ることなく常に本を読み続けている文学少女である。そして常人には考えも付かない "圧倒的とも云える机上の空論" で様々な難事件を叩き切る名探偵なのだ。
あゝ、今日もそんな彼女の元に一人の捜査官がその推理を訊きに訪れた。
B「犯人はこの雪の降る中、一体どんな魔法を使って地面に足跡一つ残さずにあの犯行のあったロッジまで移動できたのだろうか? ――白姫雪乃君。是非、キミの推理をお聞きしたいッ!」
すると少女は読んでいた本から視線を上げるとこう呟いた。
A「――さぁ? ヘリか何かじゃない?」
―― 了 ――
最初のコメントを投稿しよう!