絶望と希望

終わり

　それから私達は昔の話に花を咲かせた。なるほど。四十九日のあと一周忌以降を取りまとめたのはおばあちゃんで、私の引っ越しを機にこっちへ来たのだそうだ。
「あんたは昔から思慮深い子だった。今も変わらないようでわしは安心したよ。どれ、久々に両親の顔でも見ていくかい？」
　そう言って仏間に案内される。……懐かしい。あの頃と変わっていない。
　線香をあげて手を合わせる。私は元気でやってます。あなた達と同じ過ちは犯しません、と。
　そして、今私は、幸せです、と――――