絶望の始まり

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 呆然としていた。  大人がバタバタと走り回り、私はそれを見ているだけだった。  何があったのか、私には分からなかった。  ただ告げられた一つの事実。  ――――死んだということだけ。  誰が、死んだの?  ――――君の、お父さんとお母さんが。  死んだって、どういうこと?  ――――……。  どうして何も言ってくれないの?  ――――ごめんね。
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