1人が本棚に入れています
本棚に追加
/12ページ
始まりの者たち
片道船を用いて数時間、崖からは大量の水が流れし滝、薄暗いが鉄鉱石やペアライト鉱石などが眠る洞窟、ギルドやハンター達はこの狩場の場所を【孤島】と呼んでいる。
孤島では綺麗な水とその水により育った植物によりケルビやアプトノスなど草食モンスターが多い場所であり、比較的穏やかな場所である。
まぁ…例外はあるもので…
「何やってんだバカヤローーーー!!」
「ごめんなさーーーい!」
孤島の内部、巨大な洞穴から2人の男女が走り出てきた。
女は暖かい毛皮や鉄鉱石で作成された普段着としても使われている防具【ベルダーシリーズ】をきており、腰には鉄鉱石と大地の結晶など鉱石で作られた初心の武器【ベルダーボウ】を装着していた。
一方、男の方は複数の鉱石だけを使用して作成された青みがかった金属防具【アロイシリーズ】を装着しとおり、武器は盾と刃の先が反り返っている片手剣【ハンターガリンガ】を装備していた。
2人ともハンターであり、この狩場においていてもおかしな存在ではない。冷静に状況を判断し、適切にモンスターを狩るプロ又はプロを目指す卵であり、常に冷静にクエストに挑んでは解決する。
まぁ、男が持っている巨大な卵と後方から怒り狂って追いかけてくる緑の鱗に覆われた飛龍【リオレイア】がいなければの話だが…
「なんで眠ってた飛龍わざわざ起こしたんだお前はっ!?」
「だっ…だって起きるなんて思わなかったんだもん!」
「眠っててもペイントボール当てれば起きるに決まってるだろバカヤロー!」
「ごめんなさーーーい!」
最初のコメントを投稿しよう!