1、いつもの日常

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「よう、祐一」   話かけて来たのは同じクラスの澤井だった。 澤井とは通学路が同じなので一緒に学校に通っている。   「おう澤井、今日も朝からヘロヘロだな。」   「仕方ないだろ、今日は寝坊したんだよ。」   「『今日は』じゃなくて『今日も』だろ。」   「うるへぇ」   澤井とのたわいないやりとり。これもいつもの日常だ。   俺達は前日のテレビや本などの話をしながら学校に向かった。   「そういえば、お前の親父って作家なんだろ?」   「あぁ、いっつも家に居るよ。」 そう、俺の親父は作家なのでいつも家に居る。   「俺も作家になろうかな」   「ば~か」   そんな事を言ってるうちに学校に着いた。   「さて、急がねえと斎藤に怒鳴られるぜ」 斎藤は俺らの担任だ。   「よし、ダッシュだ」   俺達は走り出した。
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