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「よう、祐一」
話かけて来たのは同じクラスの澤井だった。
澤井とは通学路が同じなので一緒に学校に通っている。
「おう澤井、今日も朝からヘロヘロだな。」
「仕方ないだろ、今日は寝坊したんだよ。」
「『今日は』じゃなくて『今日も』だろ。」
「うるへぇ」
澤井とのたわいないやりとり。これもいつもの日常だ。
俺達は前日のテレビや本などの話をしながら学校に向かった。
「そういえば、お前の親父って作家なんだろ?」
「あぁ、いっつも家に居るよ。」
そう、俺の親父は作家なのでいつも家に居る。
「俺も作家になろうかな」
「ば~か」
そんな事を言ってるうちに学校に着いた。
「さて、急がねえと斎藤に怒鳴られるぜ」
斎藤は俺らの担任だ。
「よし、ダッシュだ」
俺達は走り出した。
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