王子様の婚約者

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「ん。どうした。月影王子。」 「エリーが、ウザい。エリーが、しつこい。」 月影王子は、顔を顰める。 ついでに言うと、エリーとは、恵理華と言う名の月影王子の婚約者である。 自分の生涯の人を、ウザい呼ばわり。 結構、容赦がない。 「だから?」 月影王子が言いたい事はわかった。 しつこくないようにして。って、事だろう。ってか、心が言っているのだ。 おおよそあっているだろう。 「どうにかして。」 むすっと言い放つ。 結構、ワガママだな。おい。 「大地にでも頼めばいいじゃないですか。」 月影王子は、ヤダの、一点張り。 「だって、心がどうするか、興味あるし?」 少し、黒い笑みを浮かべていた。
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