Iがある場所で(3)

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「図書館で勉強しているの。ねぇ、ヨウスケ」 「嗚呼、うん」 「なんだ。そういう訳か!」 ホノカがからかうような目でヨウスケを見た。 「二人が幼なじみなのは知っているでしょ。私、引っ越しが多いから、そんな関係って羨ましいなって思ってた」 リオはホノカに告げた。 「どうだろうね。どうなの?」 ホノカがヨウスケに言った。 「分からないよ。生まれた時からそばにいて、それが普通だと思っていたから」 「でもそれって子供の内だけじやないの。大人になれば、お互いに好きな人が出来て、結婚したら疎遠になっても不思議じゃないし」 「それはそうかも知れないけど、ヨウスケとホノカって姉弟みたいに見えるよね」 「ヨウスケって弟っぽい。ところでリオはヨウスケのどこが好きなの?」 いつものことだか、ホノカは胸をテーブルに乗せたままで話をしていた。 リオが照れながら話している間、ヨウスケはホノカとリオの胸を見比べていた。 「カップルってわけだ!」 「オレたちと一緒!」 それを聞き、葉山が口を挟んだ。 「ウケる!」 ホノカが手を何度も叩いて葉山に体当りした。 照れ隠しなのだろう。ホノカが「熱くない?」と言って、「飲み物を取ってくる!」と席を立った。 葉山が後を追った。 二人が残された。
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