Iがある場所で(3)

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「ホノカたち仲いいね!」 「葉山くんって学校で見ていた時と全然違うから驚いちゃった!」 「ヨウスケ?」 二人きりになり、リオがさり気なく距離を縮めて座り直した。 「取られたって感じなんでしょ?」 「そんなことないよ」 「ウソだね。ヨウスケ、さっきらホノカのことばかり見てる。分かるんだよ、ヨウスケの気持ち!」 リオはそう言い、ヨウスケと腕を組んだ。 「好きだよ!」 元気のないヨウスケにリオが顔を寄せ囁いた。 「ヨウスケは?」 至近距離でリオにずっと見つめられた。 ヨウスケが呟いた。 「全然、聞こえないよ。何?」 リオが耳を寄せた。 「ありがとう!」 微笑むリオが「なにか飲む?」と言った。 「仲が良い事で!」 帰ってきたホノカが笑っていた。 入れ替わるようにリオが席を立ち、ホノカと二人きりになった。 ヨウスケは居たたまれなくて、俯いていた。 「ホノカ、これ飲んだらそろそろ戻る?」 何も話さない内に、葉山が戻って来た。
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