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「ホノカたち仲いいね!」
「葉山くんって学校で見ていた時と全然違うから驚いちゃった!」
「ヨウスケ?」
二人きりになり、リオがさり気なく距離を縮めて座り直した。
「取られたって感じなんでしょ?」
「そんなことないよ」
「ウソだね。ヨウスケ、さっきらホノカのことばかり見てる。分かるんだよ、ヨウスケの気持ち!」
リオはそう言い、ヨウスケと腕を組んだ。
「好きだよ!」
元気のないヨウスケにリオが顔を寄せ囁いた。
「ヨウスケは?」
至近距離でリオにずっと見つめられた。
ヨウスケが呟いた。
「全然、聞こえないよ。何?」
リオが耳を寄せた。
「ありがとう!」
微笑むリオが「なにか飲む?」と言った。
「仲が良い事で!」
帰ってきたホノカが笑っていた。
入れ替わるようにリオが席を立ち、ホノカと二人きりになった。
ヨウスケは居たたまれなくて、俯いていた。
「ホノカ、これ飲んだらそろそろ戻る?」
何も話さない内に、葉山が戻って来た。
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