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四人が再び席に付いた時、ホノカが「四人で海に行こうよ!」と言った。
リオは「水着なんて学校のしかないよ」と答えた。
「スクール水着?!」
すると、ホノカが身を乗り出して腕を伸ばした。
ヨウスケは何が起きたのか分からずにその光景を見つめていた。
リオの胸を鷲づかみして、ホノカはその大きさを確かめた。
「Gある?」
「Fかな。でもメーカーによって小さい時もあるけど」
もちろんヨウスケはリオのバストサイズを聞いた事はなかった。
テーブルの端にいた葉山は聞いているのかいないのか、残ったポテトを無言で食べていた。
「ビキニなら貸すよ!」
すっかりホノカとリオは行く気になっていた。
その場の雰囲気で、日程も来週末に決まった。
四人は店を出た。
ヨウスケとリオは図書館に向かって歩き出し、ホノカと葉山は繁華街に用があると言った。
「またね!」
ヨウスケはリオと公園の中を歩いていた。
「ホノカので合うのかな?」
リオが思い出した様に言った。
「ホノカって私よりずっと大きいけど」
ヨウスケは軽く微笑んだだけで、何も答えなかった。
「ねぇ、ヨウスケは水着あるの?」
図書館に到着するまで、リオは少し興奮気味に一人で喋り続けた。
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