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ヨウスケが風呂から出てもミユキはまだ話をしていた。
どうやら相手とは電話で話しているようだ。
ヨウスケに気付いていないのか、ミユキはテーブルに肩ひじを付き、それを枕にする様に身体をくねらせていた。
「だから運動はダメなのよ!」
立ち去ろうとしたヨウスケがミユキの言葉でまた足を止めた。
「やった事ないし!」
「出来るかな?」
「ウンウン」
相手が誰なのか全く分からなかった。
ヨウスケは隣の部屋に行き、ミユキと自分、二枚分の布団を敷いた。
ミユキの使っている枕を抱きしめ、その匂いを嗅いだ。
シャンプーの香りに混じって、女が放つ甘い匂いが香っている。
ヨウスケはミユキのそんな匂いを嗅ぐと落ち着けた。
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