Iがある場所で(3)

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ヨウスケが風呂から出てもミユキはまだ話をしていた。 どうやら相手とは電話で話しているようだ。 ヨウスケに気付いていないのか、ミユキはテーブルに肩ひじを付き、それを枕にする様に身体をくねらせていた。 「だから運動はダメなのよ!」 立ち去ろうとしたヨウスケがミユキの言葉でまた足を止めた。 「やった事ないし!」 「出来るかな?」 「ウンウン」 相手が誰なのか全く分からなかった。 ヨウスケは隣の部屋に行き、ミユキと自分、二枚分の布団を敷いた。 ミユキの使っている枕を抱きしめ、その匂いを嗅いだ。 シャンプーの香りに混じって、女が放つ甘い匂いが香っている。 ヨウスケはミユキのそんな匂いを嗅ぐと落ち着けた。
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