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近くのファミレスに場所を変えようとなり、リオとホノカが並んで歩き出した。
ヨウスケも後に付いていこうとすると、葉山が自然と脇に来た。
リオだってスタイルは悪くない。元々背の高いホノカが底の薄いサンダルを履いていたから二人の背丈だけを見ればほとんど変わらなかった。
「ダブルデートみたいだな」
ヨウスケはホノカの腰がリオよりも高くて、二人並ぶとスタイルの良さが引き立っているのを改めて感じた。
「お前ら付き合っているの?」
さらに葉山が喋り続けた。
「そう言うお前らは?」
「オレは付き合っていると思っているよ。ホノカはオレのタイプだし、正直、あの胸は病みつきになるよ!」
ヨウスケは声を上ずらせて、まともに返事も出来なかった。
葉山がホノカの胸を触っている。
キスしたと聞く以上にヨウスケは衝撃を受けた。
「二人とも遅いぞ!」
立ち止まり振り返ったホノカの声だった。
「待っててよ。ホノカ!」
葉山は片手を挙げて応えた。
「あの娘、佐伯さんだろ。ヨウスケには勿体無いくらいの美人だよな」
ヨウスケの肩を叩き、葉山が前を行く二人の間に割り込んだ。
「まだ自己紹介してなかってね。葉山タクミって言います!」
田辺たちから紹介された時の葉山とは別人だった。
リオさえも葉山を見て笑っている。
ヨウスケは三人から遅れたままで、仲間に入り損ねていた。
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