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【その他の配位結合の可能性】
一方、Ca 2+ とCitrate 3- との配位結合には別の様式も考えられる。Ca 2+ とCitrate 3- それ自体の配位数と配位部位の関係が上記と同じであってもCa 2+ 1ヶに対してCitrate 3- が3ヶが結合することは可能である。
上記と同様の計算を行うと、Ca 2+ 1ヶに対するCitrate 3- の必要個数が3の倍数になるので、
Ca 2+ → 1.50 mmol/L×18 → 27
Citrate 3- → 0.67 mmol/L×18 → 12
消費されるCa 2+ の個数は12/3 = 4ヶなので、残る個数は27 - 4 = 13ヶ。よって23/18≒1.28(mmol/L)と算出される。
ちなみに、これまでに種々の電解質及びガス分析装置から得られたカーボスター中のCa 2+ 濃度は1.0~1.25 mmol/Lであり、またこの錯イオンの価数は-7とかなり多きくなってしまうので、この様式で結合する可能性は低いと、ここでは考えてておく。
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