第1章

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りょうside 「りょうくんよく聞いてね。ゆうりくんは血液の病気なんだ。筋肉も衰えていってしまう」 病気… その言葉を俺はすぐに受け入れられなかった。 「ゆうりくんは進行が遅い方だからまだ大丈夫だけど…」 先生は続きを言わなかった。 いや、言えなかったんだ。 「治療法とか…ないんですか…?」 「今のところこの病気の治療法はないんだ…」 「そう、ですか…」 「りょうくんも疲れただろう?そこのソファーで寝てていいよ」 「ありがとうございます…」 ゆうりくんの意識が戻ったら言いに来るからと先生は部屋を出ていった。
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