第1章

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先生は寝てていいと言ったけど 俺はそんな気にはならなかった。 まだ、ゆうりが病気だってことを受け入れられない。 治療法がないってことは… 嗚呼ダメだ こんなことを考えてはいけない。 俺は病院の外に出てベンチに座った。 それから幼なじみのだいきに着替えを持ってきてほしいとメールした。 血が付いた服でゆうりには会えないから。 泣いたらいけないと思っても 涙が言うことを聞いてくれるわけもなくとめどなく溢れる。 今だけならいいでしょ? ゆうりの前では泣かないから。
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