第1章

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「りょう…?」 名前を呼ばれて顔を上げるとだいきが心配そうに俺を見てた。 「これ着替えだけど…何があった?」 「だいき…っ」 「おわっ」 俺はだいきに抱きついた。 「ゆうりっ…病気、だって…っ」 「そっか…、落ち着くまで泣いていいから」 だいきはそれだけ言ってあとは何も言わなかった。 そっとしておいてくれる。 それがだいきのいい所。 「あ、りょう着替えないとっ…ゆうりくんいつ目覚ますかわからないだろ…?」 「ほんとだ…」 「着替えてきな」 「だいきは…?」 「俺はちょっと用あるからごめんな?また来るから」 「うんっ…」 俺はだいきと別れてさっきの部屋に戻った。
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