13人が本棚に入れています
本棚に追加
/24ページ
白い息を三回吐いたあと、ハルは口を開いた。
「確か、ナントカ同盟、みたいな感じだった。何て名前の同盟だったっけ…」
「その『ナントカ』の内容は、なんとか思い出せない?」
ハルは残念そうに首を横に振った。
思い出せないものはどう足掻いても思い出せない。それは昨日の電車の中で経験済みだったから、私もこれ以上強いることはなかった。
「そっか…」
まあ、ナントカ同盟ってことだけでも分かったし。
これで私の目標は無事に達成された。
タイムカプセルの大体の内容と、一部のみ分かったグループ名。そして何より、三人に再び出会えたことが何よりも収穫だ。
…と綺麗な形で自己完結させようと思っていたけど、忘れかけていたことがあった。
最初のコメントを投稿しよう!