片桐 春樹

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「そこに、私たちのグループ名みたいなものを書いたらしいんだけど…って、あ!」 重要なことを思い出した。タイムカプセルを持っているの、ハルじゃん。 「ハル!タイムカプセル持ってるでしょ!?」 ほら、と両手を差し出すと、ハルは苦笑いを浮かべた。 「今は持ってないに決まってるでしょ。部屋の中をくまなく探せば、多分見つかる…とは…」 最後の方はほとんど聞き取れないくらいか細い声だった。 私はハルの腕にパンチをかました。 こいつ、絶対なくしただろ。 タイムカプセルの所在は諦めて、話を仕切り直しす。 「で、私たちのグループ名を作ってタイムカプセルに書いたらしいんだけど、何だったか覚えてる?」 「グループ名…」 ハルはそう呟いて顎に手を添えた。
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