1章

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ザアーザアー 暑いなー。 喉カラカラだよ。確か昨日変な脇道を通って転んだんだ私。 頭痛いなー。 と考えながら海とは反対の方に振り返った瞬間唖然とした。 「ここどこ……!!!?」 この暑さだけでも混乱ものだというのに、うちの目に映ったのは……現代では滅多に見かけなくなった木造の古風の民家。 それは教科書によくでてくるものだった。 「……あはは。ありえないよ。」 乾いた笑い声と引きつる口からでてきた。 混乱が更に混乱を呼ぶ。 「…………(´・ω・`)映画の撮影じゃね!?」 映画やドラマを撮る為に立ち並んだ古風の家をって思いたい。 でも生まれも育ちもこの街。 これは夢。夢であって欲しい。 と思いながら自分の頬をつねってみた。 ……痛いんだけど。 いや、つねっただけならまだ夢かも。 思いっきり海にダイブしてみた。 …………………。。(〃_ _)σ∥ 「現実」 砂浜へ戻って座り込んだ時 視線を感じた。 松の木にもたれて座っているひとと目があった。
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