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「しかもクラスの笑い者にされたよ……も最悪。」
「なー優斗。どーせ授業受けれねーならサボろーぜー。」
隣では、晴斗がバケツをプラプラさせながら、子供のように拗ねていた。
「サボるなんて言語道断だよ兄さん。」
「えーいーじゃん。外に行ってさ、どこ行きてー?ゲームセンター行きてーなよし、ゲームセンター行こう!」
「僕の意見は!?つーか行かないから!」
抗議するだけした後、ハァ、と、癖になっている優斗の呆れため息が宙に浮く。
「大体兄さんはいっつもそうやって授業サボッて、僕兄さんに間違えられて先生に殴られたことあんだか……。」
バシャァア!!
全部セリフを言い切る前に、優斗は晴斗にバケツの水をぶっかけられた。
「……。」
ピトピトと水滴を垂らす優斗に、
「ははははは!!」
晴斗はバケツをブンブン振り回し、おかしそうに笑う。
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