一歩

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「良い所じゃないか。 近くに公園もあるし、学校にも近い。 思ったより広いね」 「一部屋は子供部屋にと思ってるんですけど、 いずれは一戸建ても夢で」 「そうかね。 子供はいつ産まれる?」 「2月25日が予定日です。」 「そうか。楽しみが増えたよ。」 「あの、よかったら今日、夕食一緒にいかがですか?」 「いいのかね? でも、急だし大丈夫なのか?その、お腹は」 「大丈夫です。 普通の家庭料理ですけど」 「では是非」 そのまま夕食も一緒に食べ、少しだがお酒も飲んだ。 朋ちゃんも体調がよかったらしく、食器洗いまでしてくれたので、 男同士ゆっくり話もできた。 夜22時過ぎにまた来ても良いかと聞かれたので、 いつでもと言い、下まで送る。 駐車場はお客さん用は共有なので助かったが、 朋ちゃんにも、俺以外にも頼る人ができたのは有りがたいことだった。
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