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土曜まで二人でいつも通り生活はしたが、
あの預金をどうするかで話し合った結果、いずれ一戸建てを買うときに使ってしまおうと決めた。
土曜のお昼、まだそんなにお腹は出てはいないが、
ゆったり目の服を着て準備をしている朋ちゃんに、
ごめんと謝る。
「俺勝手に決めちゃって」
「いいの。
それに、時期社長さんだったら忙しくなるね」
「それなんだけど、いいのかな?」
「いいんじゃない?」
「そんな簡単に......」
「私もう割りきったもん。
だから繁ちゃんもお仕事って思えばいいかなって」
「俺逆玉みたいでさ」
「そう思って結婚した訳じゃないし、
後から知ったことだし」
「だよな。
俺たちは俺たちだよな」
「うん」
そのあと、運転手の人が迎えに来て見た車がまた立派だったので、
それにも驚く。
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