一歩

38/50
前へ
/241ページ
次へ
それから半年、朋ちゃんは8ヶ月に入ったため、仕事をやめ、 土・日曜日は午前中は散歩。 午後は朋ちゃんは休憩、 俺は買い出しと別れ、ゆっくりしてもらう。 買い出しから帰ると、ベッドで寝ていたので、そのままにし、 買ってきたものをしまう。 大体いつも入れるところが決まっているため、 朋ちゃんが使いやすいように入れていく。 最近は社長がたまにご飯を食べに来る口実で、 ベビー用品をたくさん持ってくるので、買い物の量が多い。 炊飯器にまだスイッチが入っていなかったため、 朋ちゃんに声を掛ける。 「繁ちゃん...お腹、痛い。」 「え?え? いつから? 血、でてる?」 「ちょっと前。」 「まって、病院電話するから。」 あわてて電話を掛けるも、どう説明して言いかわからない。 なんとか話をし、救急車を呼んで病院に向かう。
/241ページ

最初のコメントを投稿しよう!

322人が本棚に入れています
本棚に追加