一歩

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四日後、仕事のお昼と夜に朋ちゃんと赤ちゃんを見に行く。 泊まりたいのだが、食材がもったいないと言われ、 毎日家に帰り、適当に作って食べてはいるが、 お肉とか冷凍もしておいてくれと言われたので、 言われるがままにする。 その日も定時に仕事を終わり、病院へ向かう。 行ってすぐに保育器の赤ちゃん。 祐也に会うのが日課になっていたが、 今日はなんだか男がいっぱい... あいつら...... 消毒し紙の割烹着のようなものを来て、 保育器に行く。 「お前らなんでもういるんだよ」 「今日は早かったんや」 「みんな早く上がれたから行こうってなって、 1度病室には行ったんだけど、早くみたくてさ」 「男の子もかわいいなぁ。 うちの婿にどうだ?」 「気が早いわ! でも可愛いだろう?」 「これからが地獄の始まり。 夜泣きで起こされるぞ?」 「覚悟はできてるから良いの。 それに、違う部屋に寝かせるし」 「外国式か?」 「そうなんだって。 だから、見れる方が見るし、社長毎日来そうで怖い」
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