一目惚れ

40/40
314人が本棚に入れています
本棚に追加
/241ページ
その後も周りから見たらバカップル状態で食事を済ませ、時間も早かったのでバーへ行く。 この店のことも今日聞いた話しはしてあるので、大丈夫な限り来ようと言うことになった。 次の日のスーツの色はと聞かれ、 黒系が多いからどれも似たり寄ったりだなといい、明日のネクタイはお楽しみと言うことになった。 「でも、行きなり感じが変わったら何か言われないかな?」 「夏だし気分だけでも涼しくしたいっていっとくし、 あー、木村さんは気づくかもしれない... 憂鬱なんだよなぁ。 あのテンションにはついていけない」 「あまり話したことはないけど、今日はすっごい好き好きオーラが出てたね。」 「笑い話じゃないんだよほんとに...... 足の組み替えやウインクされても俺は興味ないし、仕事してくれって思う」 「ちょっと妬けるけど」 「権限でデスクの移動ができたらいいのに」 「諦めたら?」 「焼きもちやくでしょ?」 「会社では焼いても仕方ないもん」 「え...焼いてよ」 「繁ちゃんが私のこと本気で好きになってくれてるんなら、信じるから大丈夫だよ」 「俺が惚れたの。 だからなんにも心配はないから」 明日も早いのでと10時には切り上げ駅で別れる。 家につきおやすみとLINEを送り、 風呂に入って眠る。 毎日一緒にいられたらと、ふと思ってしまう。
/241ページ

最初のコメントを投稿しよう!