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デスクに戻り、明日必要な書類に記入する。
面倒だが、係長以上の判子をもらわないといけない決まりなので、長谷川に任せるとして、従業員名簿から住所をスマホに登録する。
今日の残りはすぐに済むので、さっさと終わらせて様子を聞かなくてはならない。
こういう時の時間だけは遅く感じる。
長谷川も黙々と仕事をこなしている。
ここでは話せないとわかっているからだろう。
定時に仕事を終え、会社前の喫茶店に長谷川と入る。
コーヒーを頼み本題に入る。
「あ、判子サンキューな。
で?どんな様子だった?」
「こうなった以上俺は関係を話してもらったとは伝えたよ。
その方が良いと思ったから。
部屋は1LDKで...寝室まで運んだんだけどさ...」
「なんだよ。」
「何てゆうか、
キッチンも綺麗だし、テレビもテーブルやソファーもあるんだけど...
生活感がないとゆうのかな。
女性の部屋ってゆうより、帰宅して寝るだけみたいな感じってゆうのかな」
「普通じゃないの?」
「綺麗にしてるだけだとは思うんだけど、行ったらわかる」
「想像できないな......」
「あ!
雑誌とか無駄なものが何もないんだよ。
それでの違和感かな?」
「なぁ、今日俺行っても良いと思うか?」
「彼氏なんだからいいだろ?」
「行ったことないからさ......」
「俺に聞いたって言えばいいよ。
なんなら泊まれば?」
「そうだな。一応準備はしていくよ」
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