The 3 minutes show

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現に先程、どさくさに紛れて、通報器を押そうと屈んだ女子職員が、撃たれた。 銃声と共に、右胸に銃弾が貫通し、周りから悲鳴が上がると同時に、床に倒れ込んだ。 彼女がまだ息をしているのかは、僕のいる場所からは死角になっていて、見えない。 男の持つ銃は本物だ。 「お前らも、逃げようとするなら、即、打ち殺すからなっ!」 今度は茶色い馬が、こちらを振り返り、手にしたマシンガンを頭上に掲げて、威嚇した。 M60を模したサバイバルゲーム用のマシンガンだ。こちらの銃は、ただの飾りのようだ。 平日の昼下がり、月末でもない銀行は、意外に空いていた。 客は僕の他に、窓口にて銀行員と向かい合っている老人に、僕の後ろの席に座っていた赤ん坊を連れた母親、ATMを利用している客を入れても、両手で数え切れる程だ。 この騒動の中で赤ん坊が眠っているのが唯一の救いだ。泣き喚こうものなら、母親ごと、強盗の手によって抹殺されるだろう。 彼らは、女、子供と関係なく、気分を害する者には、処罰を与える性質のようだ。
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