第12章 卍(まんじ)
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「どうだ?十分に仕込んである。試してみるか?」 悪戯に笑う律の手が 僕の腰に回される。 「やっ……」 四方に縛られ突っ張った四肢のせいで いとも簡単に腰が浮く。 「いいや、やめておく」 そんな僕の痴態を しばらく凝視したものの。 「久しぶりにあんたの手腕が見たい」 天宮征司は首を横に振って ベッドサイドのソファーに腰掛けた。
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