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マリーさんは口を開いた。
「じゃあ説明するね。」
僕は小さく頷いた。
「はい。」
「これは、私の予想何だけど。封魔剣で消した魔力はある一カ所に留まってると思うの。」
「あの何の話何ですか?」
てっきり戦争でも始まるのかと思っていた僕は拍子抜けした。
「時間がないから黙って聞いて。もし、そうだとしたらその魔力はとてつもない量になってるわ。そして問題は誰がなんの目的で行ったのかっていうことよ。」
「そんなの封魔剣つくった人にしかわかる訳ないじゃないですか。」
「少年、大正解!」
実はからかわれているんじゃないかと思いだした。
「実はここまでが冗談でしたとかじゃないですよね。」
「冗談じゃないわよ。で、少年には過去にいってもらいます。1000年前にね。」
やはり、からかわれていてる。
「タイムスリップなんてできるわけないでしょ!」
「ノンノン。すこし違うわね。できるけどできないのよ。」
この冗談は、いつまで続くのだろう。
「どういうことですか?」
「実際にタイムスリップはできるのよ。ただし莫大な魔力がいるわ。それこそ天文学的な数字になるわ。」
「じゃあ、そんな魔力どこにあるんですか?」
「そこにあるじゃない。」
彼女はそういうと僕の左手を指差した。
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