第1章

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マリーさんは口を開いた。 「じゃあ説明するね。」  僕は小さく頷いた。 「はい。」 「これは、私の予想何だけど。封魔剣で消した魔力はある一カ所に留まってると思うの。」 「あの何の話何ですか?」  てっきり戦争でも始まるのかと思っていた僕は拍子抜けした。 「時間がないから黙って聞いて。もし、そうだとしたらその魔力はとてつもない量になってるわ。そして問題は誰がなんの目的で行ったのかっていうことよ。」 「そんなの封魔剣つくった人にしかわかる訳ないじゃないですか。」 「少年、大正解!」  実はからかわれているんじゃないかと思いだした。 「実はここまでが冗談でしたとかじゃないですよね。」 「冗談じゃないわよ。で、少年には過去にいってもらいます。1000年前にね。」  やはり、からかわれていてる。 「タイムスリップなんてできるわけないでしょ!」 「ノンノン。すこし違うわね。できるけどできないのよ。」  この冗談は、いつまで続くのだろう。 「どういうことですか?」 「実際にタイムスリップはできるのよ。ただし莫大な魔力がいるわ。それこそ天文学的な数字になるわ。」 「じゃあ、そんな魔力どこにあるんですか?」 「そこにあるじゃない。」  彼女はそういうと僕の左手を指差した。  
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