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ホテルにつくといまだにユリスは参加用紙をみていた。
そんなにみても変わんないだろ。
「ただいま」
「おかえり。一応あなたの分出しておいたわ。」
「ユリスの分は?」
「……」
まさか僕だけ参加ですか?
「…まあいいか」
「いろいろ理由があるのよ。参加するのに100000ギルもするの。考えてたんだけど定期的にあるみたいだし私が出るよりあなたが何回か出た方が良いでしょ。一応剣術みたいだし。ただよくわからないのがこの説明なの。」
参加用紙の一文を指差した。
武器の使用は禁じ封魔剣のみの使用とすると書いてあった。
ああそれなら多分これだよと実物を見せようかと思ったがユリスがこの魔法を覚えたら悪用する危険性があるので黙っておくことにした。
「一応武器屋にあったから手に入れたよ。今は持ってないけど。」
まあ嘘はついてない。手には持ってない。
「明日には届くかしら?闘技大会の初戦明日よ。」
へー明日かー。あっ明日!?
「明日って……定期的にやってるんなら様子見ようよ。」
「出した後で気がついたわ。」
「まあ…健闘するよ。」
「頑張ってね。」
「ちょっと空き地で練習してくる。」
僕は町の外へ出る途中にご自由にお取りください未来のスターは君だと書かれていた看板を見つけた。
看板の下にはかごがあり、かごの中には先ほどのガラス玉が溢れんばかりに入っていた。試しに一つ握りつぶすと今度は割れなかった。
どうやら二度目は出来ないようだ。
かごの中にガラス玉をもどすと町の外へでた。
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