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「ポチはモンスターなんですか?」
「いやまあモンスターだから本当は常に監視しなければならなかったんだが…闘技大会への参加用紙をだすのをわすれてだな。その…本来ならギルドの誰かにみてもらうべきだったんだが…」
「なるほどつまりみていなったと言うことですね」
彼女は深々と頭をさげた。
「本当にすまない。ただポチは攻撃されなければ絶対に人は襲わないからその…心に油断がなかったといえば嘘になるが。」
「もういいですよ。ところで聞きたいことがあるんですけど封魔剣は一度消えるとどのくらい待てば使えるんですか?」
「封魔剣か…。人によるがまあ闘技大会までには使えるようになるだろう。」
「そうですか。じゃ帰ります。」
「送っていこう。私に出来ることがあったら同行でも何でもするから言ってくれ。まずはどこのギルドに送ればいい?」
「あのーホテルにいきたいんだけど」
彼女は家の鍵を床に落とすとゆっくりしゃべり出した。
「…いやあの何でもするとは言ったけどそういうのはちょっと…無理かな。」
僕は最初意味が分からなかったが彼女の顔が赤くなると意味を理解した。
「ちっ違う。そういう意味じゃなくてホテルに泊まってるんだよ!そもそもギルドに入ってないし!」
彼女はさらに赤くなった。
「わっわかっている!冗談だ!…とっというかあの強さでギルドに入ってないのか?」
「まあ…そうですね」
早く帰りたかったので帰りながら一から説明することにした。
「じゃホテルに行きましょう。」
「ああ」
また彼女の顔があかくなるのを僕は見逃さなかった。
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