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眠い。
朝から眠い。
そんな僕の隣には、うるさいやつがいた。
「起きろー」
「眠いから先に行ってろよ」
僕は、布団を深くかぶった。
なんだ……なにか変な音がする。
「ファイヤーボールあんどウォーターボール」
「だから眠いから先にいっ熱っ冷っ」
お前は、馬鹿かと言いたくなる。
僕のベットとパジャマは、焦げてびしょびしょだ。
「起きましたよ。起きればいいんだろ」
彼女は、長い黒髪を揺らしながらこう言った。
「そう。起きればいいの」
「最悪の目覚めをありがとう」
「どういたしまして」
本当に最悪だ。
変な夢は見るし、今日は……
「今日は何の日だか知ってるの?」
「知ってるよ。我らが記念すべき日になる予定だろ。君は合格。僕は不合格」
僕は、びしょびしょのベットから立ち上がった。
改めて自分の姿をみると、この年でおねしょをしたみたいだった。
恥ずかしいな……まあ誰も見てないから大丈夫か? といった心配をしているうちに彼女はすたすたと1階に降りて行った。
もう一度寝ようかと思ったが、さすがにこの布団では寝れないかと思いベランダに布団をほして1階へと早々と降りて行った。
ベランダに干す際に、近所のおばさんに見られたのは人生で最大のミスの一つとなった。
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