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「目玉焼きで来たわよ」
僕は目玉焼きをみると、そこにはいつもの目玉焼きとはかけ離れた失敗作が置いてあった。
僕は、一口でそれを口にいれた。
「うまいな。ところで今からの予定を教えてくれないかな」
彼女は、僕を少しにらみながら僕のコップを手に取り紅茶をそそいだ。
「この前言ったじゃないの」
「いや、あの時はまさか君の両親を説得できるなんて思わなかったからさ」
「その件については・・・・・・」
「まさか、両親にいってないの?」
あきらかに彼女は何かを隠している。彼女は、なにか隠し事があると耳をさわりだす癖がある。
「いったわよ。ただ・・・・・・」
「ただ・・・・・・」
「人間知らないほうがいいこともあると思うの」
僕は、少し真面目な顔をして問い詰めた。
「正直に言わないなら・・・・・・」
「わかった。わかったわよ」
真相は、こうだった。
僕がある日彼女に告白をした。大好きだ、結婚してほしいと。
だが、僕には夢がある。君を産んでくれた両親とこの町に恩返しがしたい。
そのためには、ギルドを作りお金を稼いで病院を作りたい。ギルドを作るには最低二人はいるんだ。君はそばで見ているだけでいい。
危険なミッションはしない。大丈夫だ。僕には、先祖から受け継いだ宝の地図がある。この宝の地図はギルド許可書がないと入れない場所だ。
そこの宝さえゲットしたらギルドは引退する。
2年後、結婚しようと。
「なにこの設定・・・・・・誰だよこいつは」
彼女は、うつむいたまま紅茶をスプーンでかき混ぜていた。
僕は、2回テーブルを人差し指でたたくと彼女はこういった。
「・・・・・・ごめんなさい」
「まあいいか。初めから一人でやるつもりだったし。そうか、そういえばこの前急に、娘をよろしくお願いしますってそういうことだったのか」
「ご・・・・・・ごめんなさい」
僕はため息をつき天井を見上げた。
「本当に結婚してもらおうかな」
「えっ」
「冗談だよ。さあいこうダイオンヘ」
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