第1章

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ホテルにつくと闘技場のポスターが貼ってあったのでしばらく見ていると従業員から声をかけられた。 「闘技場ですか。いいですよね。観光にはもってこいですよ。各ギルドのルーキーが参加してますからね。今年はなかなかの粒ぞろいですよ。」 「僕でも出れますかね」 「お客様もなかなか冗談がお上手ですねー。ギルドマスタークラスはわざわざ出ませんけどギルドの宣伝も兼ねてますから雑魚はいません。猛者ばかりですよ。お客様じゃ瞬殺ですよ。ですから、おっと他のお客様が来られたのでそれでは失礼します。」 よし帰るか。 ふと彼女の方を見ると眉間にしわを寄せて参加用紙をみていた。彼女をみるとそんな意見が通りそうな感じではなかった。 「ユリスちょっと武器屋に行ってくる。」 「わかったわ。申請はしとくから気にしないで。」 僕は聞かなかったことにしてホテルを出た。
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