WとBについて

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祝福を告げる毒薬のグラス 自ら仰いで 永遠のものとした 剣で突き刺せ 垂れ幕の裏を 電車の無い時代に 電車を想起するように ノスタルジーもロマンもありはしない 無機質な機械的自然の中で たった一人 牙を向く 無限に広がり終えた色の中心から より濃いその色が広がり始める 初めは皆Wだったのに 知らない内にBになっていく 白と黒とはまた別の それらを含むWB 地面の裏に空の横に 山の下に海の傍に
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