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今は夏なので、とても暑い。だから、八重歯公園のドカンの中の、調度日影になる1本は、小中学生に大人気だった。
この日も和也はドカンの中で考え事をしていたみたいだった。
「お~い。小沢!ママが恋しくなったかぁ?」
大峰の声がドカン中に響く。
「そんなことあるかぁ~」
と和也も反撃。
和也が考えていた事は、大峰の言う通り、お母さんが恋しくなった事だった。
「お母さぁ~ん」
いつも和也は、ドカンの中で、心の中で、泣いていた。
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