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16才、高校3年生であたしは初めてのクラス代表をすることにした。
とはいっても生徒会役員や行事の補助ばかりだったけど。
親友もできた。
「おっはよーー!佳織!」
「おはよー!!私が来るまでまたゲームやってたの?」
「いいじゃん、佳織来るの遅いんだもん」
いつもあたしが佳織の家に迎えに行って一緒に登校する、日課だった。
寝坊助の佳織を待つのに玄関で端末をいじることも多かった。
ある日の昼休み、機種替えした佳織の端末に同じタイトルのゲームをダウンロードしつつ、あたしは自分のを進めていた。
そしたら急に画面が光りだした。
佳織はびっくりして目を離したけど、あたしは目を細めて凝視した。
途端に端末が持てなくなるくらい熱くなったと思えば、端末を持つあたしの指に痛いくらいの電撃が走った…
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